近年、犬や猫など、ペットに対しての手作り食が普及してきました。しかし
「素人が下手に作るよりも、完全栄養食のドッグフードの方がいいんじゃないの?」
と、お考えの方も少なくないでしょう。確かにドッグフードは日持ちもしますし、
手間もかからず、様々な食材の栄養が含まれているかも知れません。
しかし、ドッグフードの栄養はそのほとんどが体に吸収されずに排泄される事は
ご存知でしたでしょうか?
ドッグフードには、度合いの違いこそあれ必ず加熱処理が行われています。
そして加熱処理が行われた段階で、食べ物の栄養を分解・吸収させる「酵素」は
熱に弱いため、ほぼなくなってしまうのです。
つまり、たとえ過熱処理を行うまでは、様々な食材から集めた栄養があったとしても、
加熱処理を行った時点で、そのせっかくの栄養も愛犬の体に十分に吸収されません。
「ドッグフードを与えた犬は病気にかかりやすくなる」
「手作り食を与えた犬は病気にかかりにくい・回復しやすくなる」
現在、さまざまな意見があります。個人差もあるため、どこまでが当てはまるかは
わかりませんが、やはり、どうしてもドッグフードに頼らなくてはいけない環境でない限りは、
栄養をきちんと摂取させられる手作り食の方が優れていると言って過言ではないでしょう。
手作り食の利点は以下の4点です。
『酵素を与える事ができる』
栄養を消化、分解、吸収させる酵素を、市販フードより格段に多く与える事ができます。 また、愛犬が生食を受け入れられるのであれば、生食を与える事で、より酵素を多く 摂取させる事が出来ます。
『愛犬の状態に合わせた食事を作る事ができる』
年齢、体重、アレルギー、妊娠時、病気の際の食事療法等、現在の愛犬の状態に相応しい食事を与えられます。
『安全な素材を選ぶ事ができる』
市販フードの場合、それぞれに材料表記がされていますが、新鮮な物を使っているか 、どの部分を使っているか、やはり消費者が知る事ができない部分があります。
『添加物や保存料等を与えないようにできる』
基本的に、手作り食の場合は、1日で食べきってしまいます。そのため、合成添加物等 を使う必要がありません。
そして、犬に必要な営養素のビタミンやミネラルは食物からは摂取しづらいので、手作り食を与えるならば、栄養補助としてサプリメントも併用しましょう。天然素材の物がベストです。特に、酵素(消化酵素)は常に与えてあげたい必須品です。
ちなみに、手作り食であっても、人間のご飯を犬に与える事は厳禁です!
糖分、塩分、脂質などがとても多いため、深刻な病気の原因になります。
どんなにおねだりされても絶対に人間のご飯は動物に与えないであげてくださいね。