食事でしっかり病気対策


  病気の予防や治療などの対策として最も大事なのは日々の食事です。どんなに効果の高い治療を施しても、それを受ける対象の体自体が栄養不足等で弱りきっていては、せっかくの治療も成果を出しにくくなってしまいます。そのため質の良い食事を与える事が、最も身近な病気対策と言えるでしょう。

  皆さんは「酵素」や「補酵素」と言うものをご存知でしょうか?耳にした事がない方でも「酵素=エンザイム」、「補酵素=コエンザイム」と英訳すると聞きなじみがあるかもしれません。補酵素は薬局やコンビニエンスストアに置いてあるサプリメント類が最も知られていますが、では、酵素とは何でしょう?

  酵素とは、人間も動物もすべての生き物がこの世に生を受けると同時に、その絶対量が決まっている生きるためのエネルギーです。走ったり食事をしたりする時はもちろん、呼吸や血液の循環など、無意識下で行われる行動でも消費されていきます。当然、体内の酵素(体内酵素)が尽きてしまえばそれらの事ができなくなりますので、どの生物も例外なく、生きていく事はできなくなります。

  酵素は外部(食品など)から栄養と共に摂取する事ができます。しかし、それは自身の体内の酵素を増やすものではなく、食事の際に消化・吸収を行う過程で消費される酵素を、その食品の酵素であてがう程度です。言い換えれば、有限の体内酵素の減少を少しでも遅らせてくれるものです。病気の予防にしても治療にしても、酵素を外部から摂取し、食事の栄養を十分に吸収し、体内酵素を温存する事は大変有効な手段です。

  しかし、現在愛犬へのご飯として最も多く普及しているペットフード(ドライフードや缶詰)にはその肝心な酵素がほとんど存在しません。メジャーなブランドでも、高価なものであっても、その酵素の多くが失われているものです。「完全栄養食」、「総合栄養食」と明記されていても、栄養を分解・吸収する酵素がからっきしではその栄養を十分に分解できないまま排泄されてしまいます。

  なぜ市販のペットフードに酵素がないか、それは酵素が熱にとても弱いからです。ペットフードは、ドライフードは勿論、生に近い缶詰フードであっても、衛生上必ず加熱処理がされています。そのため毎日きちんと与え続けても、次第に慢性酵素不足から栄養不足を招き、体調を崩したり病気にかかってしまう恐れがあるのです。

  酵素不足にさせないために有効なのは「生食」や「手作り食」です。生かそれに近いご飯になりますので、酵素もしっかり摂れて、栄養も無駄にしません。また動物の胃腸はその栄養を消化・吸収するだけではなく、免疫機能も担っています。その効果を引き上げる善玉菌こと「プロバイオティクス」も合わせて摂取すれば、食事面の病気対策は万全と言えるでしょう!(プロバイオティクスはヨーグルトやサプリメントで摂取できます。ヨーグルトのすべてに入っているわけではないので、プロバイオティクスを明記しているものを選びましょう)

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