犬にも人間同様「ツボ」が存在します。飼い主が愛犬にマッサージや鍼灸を行う事には様々なメリットがあります。幼い頃からではなく、中途から行う場合は、無理に行わず徐々に慣らしていきながら行いきましょう。(ただし、癌(ガン)、発熱時、空腹時、妊娠中は避けて、リラックスしている時に行う)
マッサージを行うメリット
・ヒーリング効果(ストレスケア)
・犬の体のトラブルの早期発見
・飼い主との信頼関係の構築
・各症状の緩和、回復、治癒(ガンは除く)
初めてマッサージを行う場合は、いきなり始めようとするのではなく、遊びやスキンシップの延長線上として取り掛かることです。不意に動いたり大きな声で話しかけたりして、ペットを緊張させたり、不安にさせたり、無理強いしてはいけません。愛犬がのんびり寝そべっているときを見計らって近づき、ゆくりとマッサージします。始めのうちは愛犬が喜ぶ場所を撫でる、愛撫する、かくくらいから始めます。次のステップはマッサージしながら足を曲げたり伸ばしたりして、またマッサージです。もしも愛犬が立ち去るようなら、深追いせずに離してやります。最終的には腹部や背中などの全身マッサージもできるようにしましょう。
代表的な犬のマッサージ方法
<ストローク>
指同士にそれぞれ間隔を作り、クシのようにして体の表面をマッサージします。最初はゆっくり優しくとかし、犬が慣れてきたら少しずつ力を加えて早くとかします。愛犬に向けて「これからマッサージを行う」という合図になるマッサージです。
<円マッサージ>
人差し指か中指、またはその両方で、向かって反時計周りにマッサージします。マッサージを特定の範囲に集中して行いたい時に用います。
<揉み>
親指と人差し指と中指の三本で、特定の部位を挟むイメージで揉んでいきます。(愛犬の大きさ、マッサージする部位によっては親指と人差し指の日本で大丈夫です)主に筋肉が多く付いている部分(首、背中等)をほぐしてあげたいときに使います。
<指圧>
親指、または人差し指の腹部分を使って行います。大型犬、また筋肉質な犬種の場合は親指で、小型犬には人差し指で、足の裏等の細かい箇所は綿棒等で行うと良いでしょう。いきなり愛犬に指圧を行わずに、まず、自分で自分に目当てのツボの指圧を行い、位置の正確さ、力の強さなどの検討をつけるようにします。
まず、目当てのツボの位置に指の腹部分をあて、ゆっくりと少しずつ力を加えていきます。愛犬がまんざらでもない顔をしたところで、それ以上力を加えるのを止め、3秒間押さえ続けて下さい。その後、押した時と同様に、ゆっくりと少しずつ力を抜いていきます。これを4、5回繰り返しましょう。愛犬に行う際、愛犬が気持ちよさそうな顔をすれば一番ですが、まんざらでもない顔をしていれば、まず問題ありません。身体構造上、丈夫な部分には通常通り行い、か弱い部分には通常よりも弱く行う、と言ったように力の加減をして愛犬をマッサージしてあげて下さい。
また、人間と同様に犬や猫の耳には全身のツボがあります。そのため、耳全体をマッサージすれば、全身を刺激する事ができます。上述したマッサージが難しい、という場合にはこちらを試してみてはいかがでしょうか?
マッサージをする前には、爪切りを済ませ、自分で一度試して位置を把握してから行うのがオススメです。