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腎臓病は「気づいた時には遅い」病気
犬の腎臓病は、静かに進行する「沈黙の病気」です。
元気に見えても、気づいた時にはすでに腎臓機能の半分以上が失われていることもあります。
しかし――
早期発見ができれば、進行を遅らせ、寿命を大きく延ばせる可能性があります。
この記事では、
✅ 腎臓病の初期に見られる症状
✅ 家でできるチェックリスト
✅ 受けるべき検査とタイミング
✅ 飼い主が今すぐできる対策
をわかりやすく解説します。
犬の腎臓病とは?まずは病気の仕組みを理解しよう
腎臓は、血液をろ過して老廃物を尿として排出し、体内のバランスを保つ臓器です。
腎臓病とは、その機能が徐々に低下してしまう病気で、
一度壊れた腎臓の細胞は再生しません。
特に「慢性腎臓病(CKD)」は、時間をかけて少しずつ進行し、
数ヶ月~数年かけて症状が悪化していきます。
犬の腎臓病 初期症状チェックリスト(自宅で確認)
まずは、以下のチェックリスト20項目を確認してみましょう。
3つ以上当てはまる場合は、早めの検査をおすすめします。
🩺【飲水・排尿の変化】
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以前よりたくさん水を飲むようになった
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反対に水をあまり飲まなくなった
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おしっこの量が増えた/減った
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おしっこの色が薄い、または濁っている
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夜中にトイレに起きるようになった
🍽【食欲・体重の変化】
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ごはんの食いつきが悪くなった
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好きなおやつにも興味を示さない
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痩せてきた/体重が減少している
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口臭がアンモニア臭い
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吐く回数が増えた(特に朝)
🐾【行動・見た目の変化】
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なんとなく元気がない/動きが鈍い
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寝ている時間が長くなった
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毛艶が悪くなった/パサついてきた
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口の中が乾燥している(脱水)
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背中が痩せて骨が浮いて見える
❤️【その他のサイン】
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息が荒い/呼吸が浅い
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尿の匂いがきつい
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歯茎の色が白っぽい(貧血気味)
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皮膚のハリがなく、つまむと戻りにくい
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よく震えている(体温調節がうまくできていない)
💬POINT
✅ これらの症状は、初期段階では「なんとなく元気がない」程度に見えることが多いです。
✅ 放置すると、次第に食欲不振・嘔吐・脱水・尿毒症へと悪化します。
早期発見のカギは「気づいたらすぐ検査」
1. 血液検査で「腎臓の働き」を確認
腎臓病の診断には、次の項目を中心とした血液検査を行います。
| 検査項目 | 正常値目安 | 意味 |
|---|---|---|
| BUN(尿素窒素) | 9.2〜29.2 mg/dL | 老廃物の排出能力を示す |
| クレアチニン | 0.4〜1.4 mg/dL | 腎臓機能そのものの指標 |
| SDMA | ~14 µg/dL | 早期腎障害の検出マーカー |
🔍 特にSDMAは、腎臓のダメージが軽度の段階でも上昇するため、
「初期発見の鍵」として注目されています。
2. 尿検査も必須
血液検査だけでなく、尿比重・蛋白・潜血の有無などのチェックも重要。
薄い尿やタンパク尿がある場合、早期腎障害の可能性があります。
3. 定期健診は年2回が理想
特に7歳以上のシニア犬は、年2回の血液+尿検査を習慣にしましょう。
「元気だから大丈夫」と思っていても、検査で見つかるケースが非常に多いです。
腎臓病を早期に防ぐための生活習慣
1. 水分をしっかり摂らせる
水を飲む量が減ると、老廃物が体に溜まりやすくなります。
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フードにぬるま湯をかける
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スープ仕立てにする
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飲みやすい位置に複数の水皿を設置
などで工夫しましょう。
2. 高品質なフードを選ぶ
腎臓の負担を減らすためには、
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低リン・低ナトリウム
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適切なたんぱく質量
の療法食または無添加フードを選ぶのがポイント。
3. 定期的な体重チェック
「やせてきた」「体格が変わった」と気づくことが、腎臓病の早期発見に繋がります。
月1回は体重を記録しましょう。
4. ストレスを減らす
ストレスは血流を悪化させ、腎臓への酸素供給を妨げます。
穏やかな生活リズムを保ち、安心できる環境を整えることが大切です。
腎臓病は「気づいた人」から救える病気
犬の腎臓病は治すことは難しいですが、
早く気づけば進行を止めることはできます。
🔹今日のまとめ
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「飲水・食欲・体重・行動」の変化に注目
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気になる症状があればすぐ検査
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食事・水分・ストレス管理で腎臓を守る
🐕🦺 ほんの小さな「いつもと違う」に気づくことが、
愛犬の命を守る第一歩です。


